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本日の読書『無罪世界』(木原音瀬)

昨夜の宣言とおり、木原音瀬さんの『無罪世界』を読みました。

大体木原さんの作品は精神的に痛いものが多く、読了後かなりヘビーな気持ちになることが多いので買ってもすぐ読むことはあまりないんですが、今回のは何となく大丈夫かなあという気がしたので。

さて。今回の木原さんは受がアマゾン育ちです。
いやもう、受とか攻とかは関係ないですね。
孤独な文明人と超自然児(呪術師?)との恋愛とも家族愛ともちょっと違う関係というか。

最初は遺産目当てで言葉も通じない従兄弟宏国を引き取った主人公山村が段々相手をかけがえのない存在と認め、真面目な人間になる…という話ですが、いくら借金があるとはいえ、分割払いで月12万円て大人ひとりを引き取るには微妙な金額のような気もします。実際その後やる気をだした山村は割と簡単に借金返済してるし。
むしろ両親に捨てられた傷を癒してくれそうな相手としてそばに置いたようにも思えるのですが。案外面倒見もよかったし。
でも言葉もルールも通用しない相手では、そう簡単に心が通じ合わない訳で、割と最後の方まで山村の独り相撲な感じでちょっと気の毒なくらいです。

最初の予想どおり、この話は木原さんにしては痛みが少ない感じでした。
主人公に輪をかけて根性が腐った仁志田や、更にはヤクザまで出て来て肉体的な痛みまであるのですが、それでもいつものような「どうしてここまでやるの」的な苦痛はなかったです。
どうしてかなあ、と思ったら、多分山村が悪徳商法やってた割にはそこそこ人を信じる気持ちを持っていたのと、何より感情の受け手である宏国の気持ちが殆ど表現されてないからじゃないかなあと。
感情表現が乏しい環境で育っているのでそれは当然のことだし、さらにはそこが木原さんのチャレンジャーらしいところではあるんですけれども。

それでも少しだけ気持ちが通い合ったラストはじんわりと余韻があってよかったです。よしながふみさんのイラストもあまり色気のない二人の乾いた関係に合ってたのではないかなと。
ただ本の厚み程の充足感がなかったのがちょっと残念でした。
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