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本日の読書「ブラコン処方箋」(うえだ真由)

「Missing You」の主人公優奈の兄で、最後の最後まで弟と親友の恋を祝福しなかった重度のブラコン和紀の恋のお話です。

恋のお話ではあるんですが、それと同時に散々弟に「同性愛は幸せになれない」と説教していた男がようやく弟の幸せを認めるようになる巣立ちのお話でもあったみたいです。

障害を持つ弟のために、人一倍"お兄ちゃん"として頑張ってきた和紀のお相手は、ルックスも医師としての技量も、人間としての器も少しずつ和紀の上をいく3つ年上の京悟でした。
まあ、これ位の男じゃないと和紀を甘やかせないし、和紀も甘えないられないということなんでしょうね。

2人の会話を読む限りでは京悟はそれまでは普通に女性とばかり付き合っていたらしいのですが、これってホントかなあ?
仕事も忙しいし、まだ結婚するつもりがないから特定の彼女がいないという京悟の言い分を、和紀は自分もそうだからとあっさり信じてますが、これってBLにおけるゲイの職場での言い訳のテンプレですよね(^^;)
じゃないと、その気がないもの同士で酔った勢いはキビシくないですか?

弟の幸せを願う余り狭窄な価値観に捕らわれていた和紀が、自分も同じように男性と関係を持ってしまって少しは気持ちに変化があったのか、優奈とその恋人の克治の様子を見て、ようやく弟の自立を認めるようになります。
というか本当は解ってはいたんだけど気付きたくなかったんだと思うんですよね。
それが第三者でもあり、自分を好きと言ってくれる京悟の前では、もう目を逸らすことが出来なくなったのではないかなと。

ずっと弟が幸せになれるようにと心を砕いていた自分の手を優奈の方はもうとっくに放して自立していて、その上で克治の手を取っていたことを、こみ上げてくる寂しさとともに受け入れていくくだりは読んでてじーんときちゃいました。
まるで花嫁の父状態。

和紀にとって最も認めたくなかった優奈の恋を許した以上、自分の京悟への恋心を認めるのは案外簡単だったみたいで、その後はあっさりオフィスラブへと進展していってます。

「Missing You」のように健気なようで実は結構我が儘な受の話はちょっと苦手でしたが、こちらのお兄ちゃんの話はよかったです。
いや、お兄ちゃんも結構人の気持ちに付け込んではいるんですが、その分京悟にいいようにヤラレちゃってもいますからね(^^;)

欲を言えば京悟視点のお話もよみたかったかな?
でも病院や医療の描写もしっかりしていて、職業BLとしてもいいお話でした。
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