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本日の読書「駄犬は愛を求める」(鳩村衣杏)

鳩村衣杏さんの作品は基本的にどれも面白いです。

でもその割に、このカップルが好き!というのが実はなかったりします。
むしろ、話が面白いものほどカップル的に「何だかな~」と思ってしまうことが多いというか。

そんなモヤモヤを抱えつつ、でも話は面白いのでコンスタントに購入したり感想を書いたりしていたのですが、先日「ラブ、エトセトラ。」を読んで何となくその理由が分かってきました。

原因は受です。

仕事描写が丁寧で興味深い鳩村作品の登場人物は仕事熱心な人が多いですが、そんな前向きな男性が恋愛面になると妙に古風な女性のように考え方が受け身になるのがよく理解出来なかったのです。(理解できないからこそ未だに嫁にいけないという気もしますが)

社員には手を出さないという社長を好きになり「神尾さんが好きになってくれるなら、ここを辞めます」と言い出した「映画館で逢いましょう」の國重周しかり。

仕事が忙しくて擦れ違いが続く恋人から一緒に暮らそうと言われ「…待ってた、そう言ってくれるの――」と答える「ラブ、エトセトラ。」の芳野大地しかり。

どうやらあんたに惚れたらしい、と口説いてくるお得意様に対し「お…女になれっていうなら、なります」と答える「愛と仁義にいきるのさ」の三佐和悠しかり。

仕事への熱意に比べ、恋愛に関してはどうも相手中心な感じがするのが「何だかな~」の原因だったみたいです。

今回の「駄犬は愛を求める」もそれは同じでした。

レンタルビデオ店の店長・矢野巽は俳優の成瀬裕城に出会ってからは、元カレに「彼氏好みのオトコに変わったのかと思った」と言われるほど変わってしまいました。何しろタチからネコへと変換してしまうほどです。
しかもヒーローものでブレイクしたばかりの裕城のために身を引こうとさえします。
更には目標があって貯蓄しているにも関わらず、裕城の我が儘に付き合って同じマンションに越してきたり、失業したあとのゲイバーでのバイトも相手に気兼ねして内緒にしてしまったりとかもしています。

なまじ話が明るくて面白いからこそ「受け身」の立場に違和感があるのですよ。
鳩村さんの暗めの作品では受の後ろ向きな言動もそんなに気になりませんでしたから。

受はあくまでもえっちの際のポジションであって、性格的にはむしろ攻めな方が私の好きな「受」の在り方みたいです。

だから、今後の鳩村作品を読むときは、あまり受の言動は気にせず、気楽に攻の男っぷりと、ワーキング部分に集中した方が今まで以上に楽しめるのではないかなあ?という結論に達しました。

ただ、そんな器用な読み方が出来るかが問題なんですけどね。
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