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本日の読書「EGOISTE 3」(かわい有美子)

「EGOISTE」の3巻は、古谷と白井のその後や、学生時代の話などが収められた短編集になっています。

…どうやら私は古谷の気持ちを掴みきれてなかったようで、白井との関係は2巻の段階で落ち着いていたようです…。
自分のマンションを引き払う白井に対し「一生、大事にするよ」なんてほざいてますから。

そりゃあ、2人で暮らして同じ職場にいて、白井の家庭環境も知って、少しずつ彼に惹かれていく描写はありましたが、あんな無茶なやり方で同居に持ち込んだんだから、もっと派手な場面で白井への愛に目覚めて欲しかった気もするんですけど…?ぶつぶつ。

ところで。
この作品は神戸が舞台とのことで、その辺りの描写も楽しみにしてたんですが、芦屋や御影など神戸の東側が殆どで神戸の西側で生息していた自分にはあまり馴染みがなくて、ちょっと残念でした。
唯一共有できたのがルミナリエの後に元町のフレンチレストランに(同性と)行ったことくらい(笑)

それと個人的な印象なのですが、かわい有美子さんの作品の持つどこかしっとりとした雰囲気は神戸よりも京都が舞台の方がしっくりくるような気がします。
この作品の場合、白井は京都の祖母の下で育ち京都弁を話す設定なので、その感じはすごくよかったと思います。

ネットなどの情報によると京都の大学を舞台にしたお話があるようなので、今度はその辺りを探して読んでみたいと思います。

本日の読書「EGOISTE 1,2」(かわい有美子)


ようやくかわい有美子さんの「EGOISTE」(正確には仏語表記)シリーズを読み始めました。

なかなか「透過性恋愛装置」「上海金魚」以外の作品に手が出なかったのですが、次に読むとしたらこの「EGOISTE」シリーズと決めていました。

というのも、この作品に阪神大震災に触れた場面があるからです。

当時神戸在住でありながらも震災を体験していない自分は被災者であって被災者でない微妙な立ち位置もあって、これまで震災について触れた小説は読む気になれなかったのですが、これがBLになると読んでみようかな、という気になるのですからいい加減です。


さて、かわいさんのデビュー作に当たるこの作品。

さすがに文章がちょっと固い感じで若干の読みにくさもありますが、「透過性」や「上海」でも感じられた独特の空気のようなものがこの作品にもあって、やっぱりデビュー作って作家の原点なんだなあ、と思いました。(でも初っ端からの誤字の多さには参りましたけどね)

それとこれもやはり「透過性」と「上海」を読んで感じていたことですが、かわいさんの書くカップルは、どうも受の印象が強いような気がします。

この「EGOISTE」も性格付けとしてはむしろ攻の方が派手なんですが、受の方がなんか心に残るんですよ。(好き嫌いは別にしてですけど)

神戸の私立病院でぶいぶい言わしている古谷(攻)の下に、白井(受)が研修医としてやってくるところから物語は始まります。

古谷は尊敬する父親の死に絡み、あまり人を信じられない、ちょっと歪んだ思考をもつようになっています。(特技は人の弱みを掴む事らしい)

一方白井は母親の不義の子として生まれ家族から疎まれて育ち、更には自分の同性愛思考を恥じ入り、非常に内向的で打たれ弱いけれどどこか複雑な性格となっています。

なにかしら白井に惹かれるものを感じた古谷は卑怯な手段でもって、彼と芦屋の豪邸で同居をはじめます。

白井はもともと同性に惹かれる傾向にあり、古谷は女性にとっても男性にとっても魅力的な人間なので、少々性格に難ありでも好きになっていくのは解らないではありません。

でも強引に白井を手元に置こうとした古谷の考えはあまりはっきりとは描いてないような感じでした。
一応、1巻の終わりでは古谷のそばを離れようとした白井を神戸から岐阜まで車で連れ戻しに追いかけたり、2巻では阪神大震災の後に互いの気持ちを確かめ合う、みたいな感じで終わってはいますけれども、私が受けた印象では古谷の白井への感情はまだ執着の域を出ていないような気がしたんですよ。

といっても、まだ2巻までしか読んでないので、ひょっとしたら3巻にそのあたりの物語があるかもしれないんですが・・・。
あるいは行間を読めということかしら?だとすると、私相当ぼんやりさんですね(笑)

震災の場面では、さすがにちょっと涙出ちゃいました。

でもかわいさんもあとがきで書いてらっしゃいましたが、震災のときの思い出って、なんか暖かい感じなんですよ。
勿論そのときは大変だったんですが、だからこそその時の周囲の人々とのふれあいが優しかった印象が残っています。

気持ちとしては、1月17日のうちに3冊一気に読み終わりたかったんですが、さすがにお休みでもないのに無理でした。

3巻の感想はまた改めて書きたいと思います。

本日の読書「夢見る金魚」(かわい有美子)

はあ~可愛い。
今回も北嶋は可愛かったです。

あ、スイマセン。「透過性恋愛装置」の番外編の話です。
かわい有美子さんの同人誌「夢見る金魚」に収録されています。

この子は才能も容姿も優れていて、その上性格も悪いので、普通だったら女王様受のタイプになるんでしょうが、実際にはアホ丸出しで牧田に纏わりつくカワイコちゃんです。
口に手を当てて真っ赤になるなんてまるで陸奥○子さん描くところのヲトメチックそのものじゃあないですか。(そういえば妄想が突っ走るところも同じかも)

それでいて「愛してる」と「大好き」のどちらがいいか悩んで「大好き」と言ったり、上目遣いを多用したりと無意識に牧田の受けの良さそうな行動をとっている天然小悪魔くんでもあります。

でも、北嶋みたいなヤツが実際の職場にいたら大迷惑でしょうねえ。
その点今回登場した安野さんという事務の女の子の気持ちはよく分かります。
こーゆーヤツは観賞用ナルちゃんとして話のネタにするのが一番でしょう。

ところで、この番外編「迷走性恋愛模様」ですが、もともとは某書店さんの特典用として書かれた短編に書き足しされたものだそうです。

うーん。複雑…。

先日英田サキさんの感想でも書きましたが、どうしてこうコ○コ○さんの特典は内容がいいんでしょう。なんか他にも私の知らない素敵な特典が出回っていたのかもと思うとちょっと悔しいような気もします。(でも記念アンソロジー本はスルーしたんですが。でも友人Yが買ってくれたんでよかったんですが)

「上海金魚」の番外編「なごり雪」は私家版の方に収録されていたものにいくらか書き加えたものだそうですが、すっかり話を忘れていたのでまた新たに楽しめました。

かわいさんの作品はまだこの「上海金魚」と「透過性恋愛装置」しか読んだことがないです。

他の作品も気になってはいますが、なかなか…。なんでかしら?そのうちチャレンジしてみたいと思います。

本日の読書「上海金魚」「透過性恋愛装置」(かわい有美子)

先日のコミケで入手したかわい有美子さんの『上海金魚』を読みました。

これはクロスノベルスの『透過性恋愛装置』を読んだ時からずっと気になってたんですが、絶版で無理かな、と諦めかけていたところを偶然会場で私家版を見つけて即ゲット!
併せて透過性…の番外編も買いましたとも。

リンク作の『透過性恋愛装置』の中での、仕事ではクールな滝乃が佑季にはメロメロな様子を見て二人のなれそめが気になっていたのですが、なるほど~といった感じでした。

東京近郊のとある県庁所在地で公務員の仕事をしている佑季は、普段は自分の性癖を隠しながら地味~に暮らしていますが、見る人が見れば仄かな色香が漂う清楚な美人。
その佑季が恋人と別れて傷心でいるところを、滝乃が上海を案内するのがきっかけでお互い好意を抱いていくわけです。

しかし、旅先で一度は関係をもったものの、結局連絡先も告げずに帰国してしまった佑季に、滝乃の方からは連絡を取ることが出来ません。
(いくらなんでも取引先の社長に昔の恋人の連絡先を訊くわけにはいかないですしねえ)

片や佑季は滝乃の名刺を貰ってるんですが、仕事先に連絡することもなかなかできず、お互い気に掛けながらも日々が流れ・・・。
で、どうなったかというと、滝乃が仕事の関係で出掛けて行った登記所で二人は思いがけず再会するわけです。
上海ではコンタクトで綺麗な顔が見えていた佑季が眼鏡をかけて地味~~~に仕事をしている姿を、滝乃は愛の力で見つけるのですね。
でも佑季の立場で考えると、仕事場にいきなり行きずり(?)の男が現れるとかなり心臓に悪いような気もします(笑)

こういう紆余曲折があってようやく恋人関係になれたのに、いまだに佑季は某県庁所在地から週末とかに東京にやってくるような生活だから、滝乃は佑季と過ごす時間を大切にしてるんだなあ・・・というのがよく分かりましたですよ。


『恋は遠い日の花火ではなく』

こちらは透過性…の番外編です。と言っても視点が北嶋から牧田になっただけで話は殆どおんなじです。

いや~~~もう、この話は北嶋の可愛らしさに尽きますね!
才能も容姿も恵まれてるけど、何分俺様な性格が鼻につくイヤな男が牧田への想いを自覚した途端、なぜにああも可愛らしく見えるのか不思議ですよ。

そういえばこの本を買う時に読んだあらすじには「恋に落ちてしまった北嶋は、思い付く限りの策を弄する…」とあって、高慢美人眼鏡の策とは?とワクワクしながら読んだんですが、まさか早起きして朝の通勤電車で待ち伏せとか、少しでも認めてほしいと図面を引き直すなんていう中学生レベルの行動だとは予想外でしたよ・・・。

対して牧田は完全なオヤジです。しかも北嶋も認めているように援交してそうなやらしいオヤジ。
それでも北嶋はベタぼれでペアの指輪とかねだるんだから、ますます可愛い。

しかし、これだけ北嶋が可愛く見える自分の方がオヤジなんじゃないかという気がします(笑)
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