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本日の読書「真夜中に降る光」(砂原糖子)

今日は新宿で飲んできました。

新宿といえば、未だに日○パワーステーションを思い出す少数派の私はさて置き、やはり歌舞伎町のホスト、2丁目のゲイバーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

そんな訳でこの2つが出て来て、しかもほぼ新宿でしか話が展開しない作品「真夜中に降る光」の感想です。
勿論リンク作「夜明けには好きと言って」も読了してはおりますが、今回2冊まとめての感想を書くほど元気がありませんので、こちらに絞ってみました。

あまり恵まれていない環境で育ったせいか、ひねくれまくりの歌舞伎町のホスト新二と、ちょっと訳ありの過去で今は穏健そのものの空間デザイナー津久井のお話です。

ピアスだらけで売上のためなら枕営業も客を風俗に沈めるのも厭わない悪たれ小僧新二が、善意の固まりのような津久井と出会い、最初は猛烈に反発しながらも次第に鎧を脱いでいくように本来の自分をさらけ出していく姿が妙に愛らしいお話でした。

それに津久井…何だか久しぶりに丁寧語攻を読んだような気がしましたよ。やはり言葉は重要なファクターですよね。
「すいません」などと口先では詫びながらも、何だかんだで自分の思うように受をいいように弄りまくる…。これが敬語または丁寧語攻の真髄ですよ!

新二も18の頃からのホスト稼業で酸いも甘いも噛み分けたとは言え所詮まだ26歳の若造ですから、大らかな愛でくるんであげればイチコロ(死語?)なんですよね。

ホストものというのは、何故かBLではそれなりに見かける設定なのですが、結構当たりハズレが大きくて。
その中では砂原さんのこの2冊は面白かったと思います。

あとがきによると、まだ他にもホストものが存在するとのことで、それも気にはなりますが、まずは読みかけの「シンプルイメージ」と、買い置きの「204号室の恋」と「斜向かいのヘブン」を読まなくてはなりません…。

本日の読書「恋のはなし」(砂原糖子)

先週購入してすぐに高久尚子さんのイラストの引力に負けて読んではいたんですが、なかなか感想を書けずにいました。

というのも、砂原さんのお話だなあ、と感じる以前に「高久さんのイラストらしいお話だなあ~」と思ってしまい、しかもそれ以上の感想が浮かばなかったからです。

高久さんのイラストは好きなので挿し絵の小説もそこそこ買ってはいますが、その中で割と印象が強いのが椎崎夕さんの「年下の男」だったり、菱沢九月さんの小説家シリーズだったりします。
そのせいか私の中では高久さんの描く攻キャラは癖のあるあまり性格のよろしくない位置付けとなっております。

今回の「恋のはなし」の新山も正にそんな男で、ある意味予想通りすぎて逆に物足りない感じになってしまったのかもしれないです。

お相手の多和田も本来なら純情な眼鏡(かろうじて)年上受は大好物なんですが、なんかねー、彼の、まあ謂わばウブな部分が可愛く思えなかったのですよ。
気配りの権化のようなホテルマンが恋愛に疎いのはともかく、ここまで世間にも疎いのは如何なものかと思ってしまうのがなきにしもあらずで。

そういうちょっと冷めた感じで読んだせいか、2人が恋にぐるぐるする様子に感情移入できなかったみたいです。

あ、でも話は面白くなかったわけではないですよ?平日の夜だというのに夜更かしして読んでしまったくらいですから。

こういう、なんだかな~な感想にしかならないのが残念ですが、まあ元々私的には波のある砂原さんなので、まあいいか。

本日の読書「純情アイランド」(砂原糖子)

先日読んだ「言ノ葉ノ花」の巻末の著作紹介で見掛けた夏目イサクさんイラストの「純情アイランド」を購入、早速読んでみました。

もう夏目さん描くカバーの2人そのまんま!って感じのかわいいお話でした。

離島なのに何故か大学がある島で暮らす崎浜港平は島の生き神様同然の資産家のおぼっちゃま比名瀬稜に想いを寄せられ付きまとわれる日々。
そんな彼の悩みは島から出ようとすると目に見えない力に邪魔されることだった…というちょっととんでもない設定ではありますが、それはまあ許せました。

とにかく比名瀬の天然けなげっぷりに心を打たれてしまい、他のことは割とどうでもよかったのかもしれません(笑)

崎浜の頼みなら(それが実は彼女とのデートの時間を作りたくてお邪魔な比名瀬を追い払おうとした口実とも知らずに)本島の街までクリームパンやミネラルウォーターを買いに走る姿にホロリ。
彼女の浮気を知りやけ酒で酔っ払った崎浜にチューされて嬉しいと涙を落とす姿にまたホロリ。
そんな幸せも束の間、ようやく自分の都合のいい誤解の数々に気づかされ、崎浜に嫌われていると思い一人しゃくりあげる姿にまたまたホロリと天然であるがゆえの行動とどこまでも一途に崎浜を慕う気持ちがいじらしくてたまりませんでした。

対する崎浜ですが、子沢山家族の長男ゆえの性格か、ついついアホの子比名瀬の面倒を見たり、貧乏なのに比名瀬には奢ってもらわないなど、なかなか男前なヤツです。

ただ素直に比名瀬に好きと伝えることが出来なかったりしたことから、続編の「純情クリスマス」では記憶喪失(!)になった比名瀬に自分に関することだけ思い出してもらえないという少々気の毒な目に遭いますが、それはまあ自業自得ということで。

どうも私の場合、砂原さんの作品は話の筋より登場人物が受け入れられるかどうかの方がポイントなのかもしれません。
今まで読んだ中では一番楽しく読めたような気もします。

本日の読書「言ノ葉ノ花」(砂原糖子)

今日は友人Yから愛の宅配便が届きました。
中身は山ほどのBL本です。

以前からマンガ本の貸し借りはしていたのですが、お互いBLにハマってからは結構なペースで段ボール箱が行き来しています。

実際友人Yとの本や感想のやり取りがなかったら、こんなにBLを買うことはなかったかもしれません。
選択基準が異なっているのか同じ本を買ってしまうということが殆どなく、それでいて面白い!と思ったり、最悪~と思ったりするところは似ていたりするので新しい作家さんを開拓してはお互い勧めたり勧められたり誉めたり貶したりするのがすごく楽しいです。
おかげさまで充実したBLライフを過ごさせていただいて感謝してます。

さて今回送ってもらった本の中で読むのを楽しみにしていたのが砂原糖子さんの「言ノ葉ノ花」です。

以前最悪本に当たってから砂原さんは二人とも避けていたのですが、とあるブログで取り上げられていたのを見て興味を持った友人Yがとりあえず買ってみてくれたのです。
実際書店での売れ行きや色んなBLブログでの評判も上々のようですし私も期待していたのですが、残念ながら思ったほど面白くなかったというのが友人Yの感想でした。
これほど評価が別れると逆にどんなものか気になるのが人情というもので早速届いたその日のうちに読んでみることにしました。

で感想ですが、結構じん、ときてしまいました。

人の心の『声』が聞こえてしまうという作者の言葉を借りればファンタジックなお話で、その時点で受け入れられるかどうかが分かれるでしょうし、主人公余村の人を好きになったり信じられなくなったりする理由が利己的で嫌みな印象を受けるかもしれません。

が、この利己的な部分に共感できないでもなくて、恋愛がどう成就するかというBL的興味より、余村がどういう感情を抱いてどういう行動をとるのかを知りたいというミステリ小説的興味で読み進んだような気がします。

だから長谷部と付き合い始めることになっても、相手の「好き」という心の声を聞けるうちはいいけれど、逆にいつかは心変わりや嫌いになったという言葉を聞くかもしれないという恐怖は相当なものではないのかと考えながら続編の「言ノ葉ノ星」を読み始めたのですが、そういう展開にはなりませんでした。

余村は急に『声』が聞こえなくなり、また新たな葛藤を抱えることになってしまいます。
あれほど誰の心も知りたくないと願ったのに、いざ聞こえなくなるとその力に依存していた自分に気づき自信喪失したあげく自虐的な行動にでてしまう余村を勝手なヤツだと思いながらも理解できないでもなかったです。

そんな余村を長谷部は全て包み込む形で受け入れるのですが、両思いになってよかったねというより、気持ちの整理がついて一段落だね、という印象が強かったような気もします。


多分この作品は読み手の精神状態によって受け取り方が違ってくるんではないでしょうか。ちょっと仕事に疲れた打たれ弱い気分の時には結構ぐっときますが、割と前向きな気分の時にはうっとおしい話にしか思えないような気もします。

余談ですが、巻末の著作紹介で夏目イサクさんイラストのものを発見したので、これは今度買ってみようと思います。
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