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本日の読書「ラブ、エトセトラ。」(鳩村衣杏)

なんでこの本今まで買うの躊躇ってたんでしょう…?
鳩村衣杏さんの雑誌編集者&デザイナーものなのに面白くない訳がないじゃないですか。

そういう訳で3冊まとめて購入、一気読みしました。
3巻のあとがきによると、この「ラブ、エトセトラ。」がデビュー作にあたるそうです。
鳩村さんて最初から文章上手かったんですね。
すごく読みやすかったです。

書籍・雑誌専門のデザイン会社に勤める芳野とその担当編集者元浦の、まあ普通にオフィスラブです。
前任の担当編集者に失恋した痛みを抱える芳野を元浦が包み込むような感じで2人の関係はスタートするのですが、恋人同士になってからはずっとラブラブです。
仕事関係ではちょっとアレコレありますが、それ以外はほぼ順調です。
一応2巻と3巻にそれぞれ芳野に恋する男が現れるのですが、芳野ってば元浦とその相手に申し訳ないとうろたえこそすれ、気持ちは全然揺れてません。
仮にも社長令息の建築家の卵や今をときめくカリスマ俳優に言い寄られたらもっとよろめいてもいいよ?とか思うくらい気持ち固まってました。
ちなみに芳野に言い寄ったカリスマ俳優島広矢は「映画館で逢いましょう」の島龍之介の弟くんです。なんかいいです、この兄弟。鳩村さんのキャラの中ではダントツに好きかもです。

割と素直に表情に出る芳野に対して、元浦は「顔には出さないけど、なんだかいろんなことを腹にため込んでそうなタイプ」です。
一番最後の作品「がんばればいいことがある」には、そんな彼のため込んでるイライラが淡々と綴られていて、思わず声を出して笑ってしまいました。無口でクールだからって何も考えてない訳ないですもんね。

あと、芳野と元浦のカップルの他に芳野の先輩・桂と外科医の松永のお話も収録されているのですが、こちらはどうも私の頭の中でうまくキャラのイメージが結べなくてなんだか消化不良に終わりました。

初期の作品ということで、なんだか鳩村さんらしい"こだわり"が詰まっているような感じのシリーズでした。
私的にはこういう明るい感じの鳩村さんが結構好きみたいです。

本日の読書「絶対に負けない恋愛」(鳩村衣杏)

鳩村さんの作品にしてはお仕事部分が少なめですが結構面白かったです。

「絶対に負けないプレゼン」の著者でカリスマプランナーの加納英慈は、自分に憧れて弟子入りを申し出てきた諏訪貴之を相手に次作「絶対に負けない恋愛」の手順で恋愛を仕掛けることを思い付き実行します。
素直で真面目な諏訪は尊敬する加納に仕事と恋の手解きを受けどんどん成長していきます。

ある日加納の書いた原稿に自分とのやり取りが書かれているのを見た諏訪はショックを受けますが、まあ色々とあって結局はハッピーエンドというお話です。

この加納の著作「絶対に負けない恋愛」ですが、あまりハウツー本としては役に立たないんじゃないかと思いました。
だって加納ってば割と早い時期から諏訪にメロメロなんですもの。
思いっきり恋愛に負けてます(笑)

むしろ諏訪が「できる男の落とし方」とかいう本を出すべきだと思います。
何故なら彼は加納ばかりか同期の出世頭の樋口にまで思いを寄せられているからです。

ちょっとアガリ症で天然入ってる諏訪の言動は仕事のできる男たちの心を鷲掴みで、その威力には思わず私もクラクラしてしまいました(背中を撫でられると涎垂らして寝てしまうクセなんて無防備すぎる…!)

加納の行き過ぎなくらいの気配りとクサい台詞も上手にかわしてしまうし、恐るべし魔性ですよ、諏訪ってば。うん。

本日の読書「美しき厄災」(鳩村衣杏)

今日は久しぶりに近所の本屋さんでお買い物をしました。

今市子さん「岸辺の唄」の文庫版、篠田真由美さん「月蝕の窓」、北森鴻さん「パンドラ'Sボックス」、法月綸太郎さん「生首に聞いてみろ」の4冊です。

で帰宅するなり読み始めました。
鳩村衣杏さんの新刊「美しき厄災」です。

いや~もう昨夜から妙に読みたくて読みたくて(笑)なんででしょう?自分の中で鳩村さんブームなんでしょうか?

はっきり言って外国人とのカップリングは好きではないし、タイトルもイマイチだし、「映画館で逢いましょう」の番外編なら読んでみるかなくらいの軽い気持ちで購入したのですが、パラパラと拾い読みした会話が面白そうでちょっと期待が高まってしまいました。

「映画館で…」の話はほとんど忘れていましたが、読み始めるとすぐにああ、あの人達!と思い出しました。
でも詳しく覚えてた訳ではないので先入観なく読み進めることができました。

ちょっとだけ過去に想いを寄せたことのある美貌の映画スター・エリーと仕事で行動を共にする事になった采女が、自分の知らなかった彼の繊細な素顔に触れるにつれて新たに恋に落ちる…というお話ですが、当初の予想を裏切り采女は熱いところもあるいいヤツですしエリーも高慢なクセにいじらしくて結構いいカップルなんですよ、これが。
外国人とは言っても日本の血を引く混血で日本びいきのエコロジストというエリーの設定が親しみやすかったのかもしれません。

色々あって二人が親密になっていく中で、采女が自分が高校まで暮らしていた日暮里の街を案内した帰りのシーンで、エリーを宿泊先のホテルまで送ろうとしている采女に"いや、やはりここは自分の部屋に連れて帰らないと"とツッコミを入れていたらその通りの展開になって思わずヨッシャ!と思ってしまいました。

一応両想いになったかと思いきや更にもう一揉めあって落ち着くところに落ち着くのですが、最後の最後、エリーの凶暴な『お願い(はあと)』メールがなんとも二人らしくてよかったです。

この映画配給業界シリーズはあともう1作あるそうです。主役の名前も書いてありましたが、正直どんな人だったか思いだせません。
やはり久しぶりに「映画館で逢いましょう」も読み返してみようかなあ。

本日の読書「彼の背に甘い爪痕を残し」(鳩村衣杏)

鳩村衣杏さんの「彼の背に甘い爪痕を残し」と「堕天使の背骨」を続けて読みました。

実は以前「堕天使…」のあらすじにある"司書"という文字に惹かれて一旦手に取ったものの「彼の背…」の表紙があまりにヤクザなので買うのをやめたことがあります。
が、よく行くBLサイトさんでオススメされていたのもあり今回やっと購入してきました。

先日鳩村さんのカップルは自分的にはどうも弱いみたいなことを書いたのですが、今回は2組ともかなりいい線まできてくれました。

まずは「彼の背に甘い爪痕を残し」。
心に痛みを抱え人と接するのが苦手な音弥が知人の紹介で翻訳代理店でバイトすることになり、そこで色々と面倒を見てくれる峻介の人柄に触れ段々と好意を抱いていく…というお話です。

音弥に合わせて自分の席を入口近くに移動させたり、ランチをご馳走したり、翻訳関係者のホームパーテイに同行したりという峻介の行為の積み重ねに音弥への愛情がにじみ出ていてじんわりとさせられます。
そして時折見せる峻介のお間抜けぶりが何とも…可愛い。巻末のひたきさんのマンガでも取り上げられてますが、仕事が出来る鋭いまなざしの黒ずくめの男が実はばらまき系というのはお茶目でいいです。

2人の思い入れのある作品『回青橙の夜』の出版翻訳権契約をめぐるやり取りと、峻介の背中の秘密や音弥の小説家としての過去が絡み合いながら恋愛関係が進展したり破綻しかかったりするのですが、このバランスもよかったです。
ただ契約相手の出版社社長と部長が妙に目立ってないか?と気になりましたがまさか番外編で再登場とは意外でした。
ラストの峻介の部屋で休日を過ごす2人も仲むつまじくてよかったです。

そして「堕天使の背骨」、こちらは兄弟ものになります。

先ほどの出版社社長・今給入晶(いまきいれ・あきら)と幼い頃彼の家に引き取られた椎名淑仁の背徳的かつ淫らな純愛物語です。

少年時代に晶と関係をもったものの、相手のためを思い何も言わずに家を出た淑仁の前に17年の時を経て晶が現れ、強引にかつて住んでいた今給入の邸に連れて行かれ、そして…というお話です。

こういうお話は流れ的にどうしてもエロシーンが多くて、それについてはあまりコメントすることはないんですが、司書の仕事とそれまでの生活を奪われ軟禁状態に置かれた淑仁の救いが書庫整理というのが本好きとしてなんだか共感できました(笑)

前作で出てきた『回青橙の夜』の契約をめぐるやりとりがこちらにも出て来ますが、やはりとってつけたような感じは否めなかったです。
あと、淑仁の恩人の息子文宏も淑仁の義理の父親もいきなり出てきてあっさり消えていった感じでした。
まあ兄弟ものは基本的に閉鎖された関係なのでそれでもいいっちゃいいんですが。兄弟もの苦手な私ですが割とすんなり読めましたし。

しかしこの2冊表紙がヤクザものにしか見えないのが何とも残念。
片方は背中のモンモン、片方は脇腹に傷ですよ。
見た目で判断する私はかなり買うのに抵抗感がありました。
読み終わった今でも正直まだ苦手です。
でも中の絵はいいですよ~。特に照れる峻介のアップとか。

こういう作品が結構埋もれているのでBL感想サイトでの情報収集は欠かせません。

本日の読書「恋に命を賭けるのさ」(鳩村衣杏)

クリーニング店を営む三佐和兄弟とそのお得意さんとの恋物語。
純情熱血青年の悠(兄)が憧れの任侠映画に出て来そうな雰囲気の長嶺と恋に落ちるのが「愛と仁義に生きるのさ」。
女にもモテて要領のいい透(弟)が長嶺の秘書新海に惚れまくってしまうのが「恋に命を賭けるのさ」です。

いかにも鳩村さんらしくクリーニング店のお仕事を生き生きと丁寧に描いておられて、思わず値段が高くても仕事が出来るお店を探したくなった程です。
お目当ての新海の眼鏡美人っぷりもよかったですし。

ただ何故でしょう。
私の中では鳩村作品のカップルって、そんなにポイントが高くないんですよね。
まだ全部読んだ訳ではないし気になる作品も多々あるので断定はしたくないんですが。

今回のもそれぞれのキャラクターや個々のエピソード(天麩羅屋で猫舌の透に熱々の揚げたてを強要する新海とか)はよかったのですが、じたじたしたくなる感動がないというか。

あとむやみやたらと登場人物が「ホモじゃないけど」と訴えるのも気になりました。
鳩村さんがこういう今更な台詞を書くのがちょっと意外な気もします。

でも最近結構気に入っている実相寺紫子さんのイラスト効果もあってなかなか楽しめる作品ではありました。
これからも私好みのカップルを求めて、ちまちまと鳩村作品を買っていくと思います。
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